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お宝探求 <3> Solシリーズ レア コイン:アルルMint 編
(2) RIC第7巻 アルルmint>新規開設初期のSOL神
アルルMintは313年オスティアMintの閉鎖に伴いその変わりとして新設された造幣場所です。開設時期の313年に関してはおそらくという解釈が付与されています。本格的に鋳造されたわけでなくスモールスタートの可能性が高いと判断されます。
最初に発行された
コイン表のレジェンド:IMP C CONSTANTINUS PF AVGが極めて少ないからです。
SOL神シリーズに関してはこのレジェンドを持つコインを2006年以降に確認できたコインは3枚だけです。
当サイトカタログ(RIC VII 14〜16,19〜22 )
Solシリーズカタログの詳細説明は こちらへ
次に発行された
コイン表のレジェンド:IMP CONSTANTINUS PF AVGは、ある程度確認できます。
当サイトカタログ(RIC VII 35〜41,44〜45 )
Solシリーズカタログの詳細説明は こちらへ
3枚のうち2枚は日本でローマコインを収集されている方であればご存知の Ebay_seller: lucernaeです。
スペインの出品者で2011/09現在、現役で活躍されています。 残り1枚は
米国Vauctionsで出品されています。 現在までに大手ディーラーで出品された形跡を確認することは出来ていません。
このアルルMintの初期コインはレアリティ評価がほとんどR5ですがかなりレベルの高いR5です。
当然SOLシリーズ以外のコインもほとんどR5です。
※ ほとんど市場で確認できていないものばかりです。
(某オークション等でよく目にする言葉ですが 博物館にいかないと見れないコイン。本当は博物館に行っても見れない可能性が高いです。すべてのコインが一般公開されている可能性は低いからです。)
>>>お宝コイン候補
なぜなら
前述しましたように大手ディーラを経由した販売実績は確認できておりません。2006年から本格的に調査していますが2009年出品された3点のみで他に確認できておりません。
※1点のみフランスのディーラーCGBで出品実績があります。これは規格外のレアかつ完全なる未登録コインです。
参考にCとして追加します。
【コメント】
@について>RIC第7巻:> RIC VII 14>レアリティ評価:R5
裏面に描かれているSOL神はグローブ(宝珠)を腰の辺りで内側に抱えこむようにもっていますがこれはソル神シリーズでは少ないタイプのデザインです。 (英語表記:holding globe close to body)
普通はAのコインのソル神が一般的です。 (英語表記: globe in l.hand)
第6巻のオスティアMint、ローマMintに同タイプのものが収録されており普通に採用されています。第7巻ではコンスタンティヌス帝支配下地域の全Mintで見かけることが少なくレア的な存在となっています。(この情報は重要)
オスティアMintの変わりに新設されたと言うこともあってその影響を受けている可能性が高いと判断されます。
Aについて>RIC第7巻:> 未登録>レアリティ評価:R5
アルルMintではバストタイプはB4が主力で発行されています。B5の方がレアの可能性が高くなります。
本コインはバストタイプB4であるにもかかわらずここでは登録されていません。B5が登録されています。
RIC VII 21>バストタイプB5----sol standing r.(左足がストレートに伸びている状態)
RIC VII 20>バストタイプB5----sol standing l.(右足がストレートに伸びている状態)
Sol神の立像の軸足がどちらかで新しい識別番号が付与されています。
写真画像@Aを比較すれば確認できます。
Bについて>RIC第7巻> RIC VII 16レアリティ評価:R5
バストタイプB4l.は初期シリーズではこのタイプのみです。
From the Victor Clark CollectionからVauctionsに出品されたものです。
ヴィクトール クラーク氏はコンスタンティヌス帝コインに詳しいコレクターです。
特にVLPPシリーズ、DAFNEをコレクトされていましたがVauctionsでそのほとんどを売却されました。
Cについて>RIC第7巻> RIC VII 規格外 レアリティ評価:R5
バストタイプはG5です。
バストタイプ Gの詳細説明は こちらへ
フランスのディラーCGB(Compagnie Generale de Bourse )によって売却されています。
売却額:1200euro、売却日は定かではありませんが2010年ではないかと思っております。
本タイプのようなコインは市場にでるとその瞬間に売れてしまうことが多いです。
CGBはコンスタンティヌス帝コインのレアコインを販売する機会の多いお店です。
※ 画像をクリックすれば大きな画像で確認できます。