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お宝探求 <3> Solシリーズ レア コイン:ロンドンMint 編
(6) RIC6,7巻 ロンディヌム(ロンドン)mint>英国コレクター 御用達の高額取引きコインの存在
ロンドンMintではRIC第6巻,7巻でも同じようなコンスタンティヌス帝の肖像が描かれています。肖像のデザインは他のMintと比較しても決して良いとは言えません。
ロンディヌム造幣所がにわかに発足したからなのか。当時ヨーロッパ本土とは異なりおそらく良い鋳造技術者がいなかったのではないかと推察されるコインが残っています。
とは言いながら
現在の英国国民のコンスタンティヌス帝のコインに対する情熱はコイン価格に大いに反映されています。
インターネット時代が到来する直前までは、買収されてしまったスピンク社(RICカタログの出版社), サザビーズ社(英語名:Sotheby's、NYSE:BID),クリスティーズ社等がカタログ本経由で古代ギリシア・ローマのほとんどのコインをオークションによって販売し一時代を築いていました。
現在これらの会社は、古代コインに対してほんの少ししかかかわっていないようです。
※当サイトで紹介している入門書の著作者David R.Sear氏は一時代を画していた頃にスピンク社に所属していた経験をお持ちです。
渡米後もなぜかスピンク社からDavid R.Sear氏の本は発刊されています。(2巻と3巻の発刊時期にとんでもない時間が費やされています。ここにスピンク社が没落していった要因が潜んでいるのではないかと推察しております。)
余談が長くなりましたが
以上のような歴史が
英国において現在でもロンドンMintの希少なコインが突然大量にオークションに出品されるという背景があることを見逃してはなりません。
スピンク社発刊のRICカタログ本(第6巻,第7巻)の中でMintの記載順を確認しますとロンドンMintは当然のように一番最初に登録されています。
第6巻のほとんどのmintでは294年〜登録開始、ロンドンmintは遅れて297年〜登録開始になっているにもかかわらず記載順はトップです。
>>>お宝コイン候補
6点ほど準備できましたのでご参照ください。
バストタイプの詳細説明は こちらへ
@バストタイプ:M1,第6巻:未登録
RICVI :235varですがコイン裏面フィールドにはユニークな文字が打刻されています。
Aバストタイプ:L.,laur., helm., cuir., holding globe surmounted by Victory.,第6巻:未登録
このバストタイプで裏面レジェンド:SOLI UNVICT COMITIには登録がありません。
RICVI 174 裏面レジェンド:COMITI AVGG NNとデザイン的には同じです。(ただし右手に宝珠を左手に鞭をもつSOL神の図柄)
Bバストタイプ:R.,laur., helm., cuir., r. holding spear forward , shield on l. arm.,RIC第6巻:未登録
Sol神シリーズにおいてこの肖像を持つコインを確認できたのはこの1枚のみです。
Cバストタイプ:L.,laur., helm., cuir., r. spear over r. shoulder , shield on l. arm.,第6巻RICVI 286
Dバストタイプ:H2 l.,RIC第7巻RICVII 12
ERIC第7巻にはこのMintマークは存在しません。ヌミスマティストの間では317年に発行されたRICVII 119〜123のMintマークS+|P//PLNは実際はS*|P//PLNではなかったのかという解釈がなされています。
S+|P//PLNのMintマークはこれまでに確認されていません。発刊の際のミスではないかと言われています。
しかしながらS*|P//PLNはレアリティ評価以上に市場流通しておらずオークションで高値がついております。
※ 画像をクリックすれば大きな画像で確認できます。