お宝探求 <7>-2 RICカタログ第7巻,6巻での建築物に関する記述の違い


    RICカタログ第7巻,6巻での建築物に関する記述の違いについて
    実際発行されているコインの建築物デザイン,造幣所等によって影響をどの程度受けているのか検証します。
    RICカタログ第7巻
    収録されている造幣所 全17mintのうちCampgateを発行されたのは15mintです。
    Campgateのデザインは出入り口の門の有無,開閉や建築物屋上の小塔の数2,3,4の違いがあるものの基本的なデザインは15mintすべてで同じです。
    コンスタンティヌス帝の治世ではローマ帝国のほぼ全土においてCampgateコインが発行されています。別途作成しましたサイトで確認いただけます。

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    • Photo
       コンスタンティヌス帝 アルルmint
            
       気にかかるのは発行された15mintの中でアルルmintのみCampgateではなく gatewayと記述されていることです。
       
      写真提供:Vauctions :the Zachary "Beast" Beasley Collection 

    • RICカタログ第6巻の建築物は
      次の4種類で記述されています。
      @gate in six-turreted enclosure
      Aarchway in eight-turreted enclosure 
      Bgateway
      Ccampgate

      @Aは2正帝、2副帝がGate前にてトリポッドの上で儀式を執り行い、
      建物は2〜8つの小塔を持つ囲いという記述がされています。
      Bはコンスタンティヌス帝の発行したcampgateデザインと同じもの
      Cはコンスタンティヌス帝の発行したcampgateデザインと同じもの
       ※ティキヌム・ローマmintで発行された金貨のcampgateデザインは@Aとは異なるものの少し立体的な描きかたがされています。
      以上のようなことから
      BCはgateway,campgateと記述方法はことなるものの建築物デザインは同じ
      これはリキニウス帝・コンスタンティヌス帝の発行したcampgateデザインに引き継がれていくことになります。

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         @ディオクレティアヌス帝 ニコメディアmint
              
         RICカタログ第6巻の中ではCampgateではなく archway in six-turreted enclosure と記述されています。
         
        写真提供: Classical Numismatic Group, Inc. (CNG)
      • Photo
         Aマクシミアヌス帝 シスキアmint
              
         RICカタログ第6巻の中ではCampgateではなく archway in eight-turreted enclosure と記述されています。
         
        写真提供: Classical Numismatic Group, Inc. (CNG)
      • Photo
         Bコンスタンティヌス帝 ローマmint
              
         RICカタログ第6巻の中ではCampgateではなく gatewayと記述されています。
         
        写真提供: Classical Numismatic Group, Inc. (CNG)
      • Photo
         Cディオクレティアヌス帝 ニコメディアmint
              
         RICカタログ第6巻の中でCampgateと記述されています。
         
        写真提供: Classical Numismatic Group, Inc. (CNG)

      お宝探求 <7>2-1 RICカタログ mint別 建築物の記述一覧
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